聖者のかけら

著者 :
  • 新潮社 (2019年10月30日発売)
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本棚登録 : 267
感想 : 22
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個人的にはフランシスコ会もドミニコ会も一緒くたに「托鉢修道会」だったので認識を改めた。でも何故か主人公はベネディクト会のベネディクト。しかしまあ、如何にも"主人公"な、このヒト。大概めんどくさい奴〜。結局、あの幼馴染クンはトマス・アクィナスだったのよね?
「破門されたまま死ぬ」ことがどれ程キリスト教徒に恐怖をもたらすのかは、残念ながら最後までピンと来なかったけど、自分の罪や過ちや弱さを見つめ、神様と真剣に向き合い、あるべき姿を求めて祈るベネディクトの描写に、「信仰」ってこういうものなのか…と気持ちを動かされたのは確か。

カトリック周辺という舞台の性質上、登場人物は男性ばかりだったが、何気にジャコマ刀自やテオドラが印象的だし、(直接は登場しない)サン・ダミアーノのキアラも効いている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020/02
感想投稿日 : 2020年2月26日
読了日 : 2020年2月26日
本棚登録日 : 2019年11月9日

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