血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1)

  • 扶桑社 (2007年8月28日発売)
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感想 : 63
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コーエン兄弟による映画化作品が思いの外意味不明だったので、原作である本書を読んで再確認しようと思い購入。会話に引用符をつけず句読点も最小限に抑えた独特の文体はなかなかとっつきにくく苦労した。しかし、ベトナム戦争の後遺症に悩まされるモスや、本書には理不尽な死が頻発するが唯一それをを受け入れたカーラ、「世界の闇」であり死をもたらす悪魔のようなシュガー、そしてもっとも魅力的な主人公であるベル。など、登場人物がいずれも非常に魅力的かつ個性的なので、その点は楽しく読むことができた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年7月13日
読了日 : 2013年7月13日
本棚登録日 : 2013年7月13日

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