まほろ駅前番外地 (文春文庫 み 36-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年10月10日発売)
3.84
  • (443)
  • (946)
  • (644)
  • (60)
  • (4)
本棚登録 : 7480
感想 : 579
3

長らく積読本になっており、本作を読むために改めて本編「まほろ駅前多田便利軒」を復習用に読み返した次第。スピンオフ作品と謳われているものの、実際はスピンオフ四編+新エピソード三編の計七編から成る実質的な続編である。全編一貫して主人公・多田視点を貫いた本編から一変し、本編の各エピソードに登場したサブキャラクター達の視点で展開されるエピソードは設定の後付け感が気になるものの、キャラクター小説としての外連味は健在で中々楽しめた。行天の熾烈な過去を垣間見せる結末といい、やはり完結編である次回作も読むしかなさそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年7月29日
読了日 : 2018年7月29日
本棚登録日 : 2018年7月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする