スリーピング・ドール 下 (文春文庫 テ 11-20)

  • 文藝春秋 (2011年11月10日発売)
4.06
  • (46)
  • (77)
  • (37)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 480
感想 : 54
3

下巻に突入してもダンスとペルの一進一退の攻防は続き、物語は未だ山場を見せないが、中盤を過ぎて一気にギアが入る。ペルの真の共犯者が判明し、肝心の【スリーピング・ドール】ことテレサも満を持して登場。そこからはどんでん返しの連続による怒涛のノンストップサスペンス。成る程、後半で畳み掛けてくる作家なんだ。しかし、こう二転三転すると作品の色合いは大分変わってくる。後半は【人間嘘発見器】と評されるダンスの本領発揮だが、折角の心理戦も割と駆け足。目一杯詰め込んでいる分、読者が入り込む隙を与えて貰えないのも良し悪しかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月27日
読了日 : 2020年11月20日
本棚登録日 : 2020年11月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする