なおなおさんの北斎本レビューおしゃべりで、みんみんさんからお勧めされてお取り寄せ。みんみんさんありがとうございます!
カバー装画 「吉原格子先之図」
時代小説読めるかなと心配してたけど、ページをめくるのが楽しくて夢中に。
章ごとにドラマをみているような臨場感。
お栄の生き様、枠にはまりきれない才能と心意気が格好いい。絵師としていろんな材料で色を創る場面が真剣勝負。酒が強いお栄と甘いものに目がない北斎親爺どのとの掛け合い。人たらしの善次郎(渓斎英泉)がとても魅力的。純黒朱「びろうどみてえな深い光」の話をしている善次郎との魂が通い合ったような時間。いちは三味線、ゆきは琴、なみは胡弓という三人の合奏を聞きながらの宴。夜桜美人画に対する善次郎の相対するような絵、「井のはたの、桜あぶなし、酒の酔」。シーボルトからの西画の依頼に対するやりとりに腕試しと呟く。馬琴の叱咤激励と柚子の卒中薬のお見舞いという粋な計らいと奇跡的な親爺どのの復活。富嶽三十六景の誕生の様子や日課獅子に向き合う親爺どのの姿勢を見つめるお栄。どの場面も生命力があって絵師としての生涯に疾走感があり、作品を途中調べたりして味わうことも楽しい。「その名にふさわしい絵をいつか、ものにするために。描こう。」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年5月22日
- 読了日 : 2023年5月22日
- 本棚登録日 : 2023年5月22日
みんなの感想をみる
コメント 9件
みんみんさんのコメント
2023/05/22
なおなおさんのコメント
2023/05/22
みんみんさんのコメント
2023/05/22
☆ベルガモット☆さんのコメント
2023/05/23
みんみんさんのコメント
2023/05/23
みんみんさんのコメント
2023/05/23
☆ベルガモット☆さんのコメント
2023/05/23
なおなおさんのコメント
2023/05/23
みんみんさんのコメント
2023/05/23