最後のウィネベーゴ (河出文庫)

制作 : 大森望 
  • 河出書房新社 (2013年2月5日発売)
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本棚登録 : 238
感想 : 20
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アメリカSF界の女王、コニー・ウィリスの作品集。「女王様でも」が読みたくて入手したけど、色んな色の作品が入っていてよかった。しかし中編は1話1話がちょっと長い。そして説明なしに色々始まるので少し読みにくい。

・女王様でも
月経SF。

・タイムアウト
ロマンス、タイムトラベルもの。細かい芸が効いててよかった。

・スパイス・ポグロム
宇宙人とドタバタかわいいスクリューボールコメディ。個人的には途中ちょっと中だるみしたけど、ラストにかけてのドタバタ感はよかった。

・最後のウィネベーゴ
シリアス。現在と過去が入り交じって初めは読みにくいけれど、だんだん繋がってくる。「そして、すべてがそこにあった。」

・からさわぎ
ポリティカル・コレクトネスのせいで学校でシェイクスピアを教えられなくなる、という風刺の効いた短編。ザワザワとテンポがよい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月15日
読了日 : 2021年3月15日
本棚登録日 : 2021年3月15日

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