人は意識ではなく行動を通してのみ自分が何者か世界は何たるかを知り得る。自分を抑えると粋という余裕が生まれ、目一杯に振る舞うと野暮という過剰がハミ出す。欲望の半分は虚栄と妄想である。上澄みの半分を切り捨てると慎ましい本当の欲望が残る。どんな立派な大人の心も少年の「元気」「素直」「勇気」という三本柱の上に構築されている。ムードや個性、気配はその人の余裕の形である。余裕のない人は一様に没個性的である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション(教養書等)
- 感想投稿日 : 2016年5月14日
- 読了日 : 2016年5月14日
- 本棚登録日 : 2016年5月14日
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