1974年発行であるが、個々のエッセイは1950年代に書かれたもの。
日本百景などは写真より実物の方がはるかにいい。絵葉書的風景写真は本人不在。自分の主体的な、人間的な撮影衝動、エモーションというものが加わらない限りは風景を撮ってもそれは単に絵葉書である。そこに人間がいることが大事である。雲の佇まいを写すということだけでなく、その雲の佇まいにじっと見入っている人間がいるということである。本人不在の写真はつまらない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション(教養書等)
- 感想投稿日 : 2017年9月17日
- 読了日 : 2017年9月17日
- 本棚登録日 : 2017年9月17日
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