回避性愛着障害 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2013年12月13日発売)
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◯逃げるのではなく、面倒事にも自分から飛び込んでいくという攻めの姿勢に転じることが、回避からの脱却において決定的な意味をもつ。(280p)

◯主体的な転換が起きるために必要なのが、自分の気持ちや考えを言葉にするという作業である。自分が何を望んでいるかをあいまいにせずに明確にして、それを口にすることが大切なのである。(280p)

★私もそうだが回避型パーソナリティの人は多いのではないか。それが親の養育の仕方が原因と言われても、当人にはどうしようもないではないかと、少々うんざりしながら読んだ。だが最終章の「愛着を修復する」は力強い内容であった。結局、覚悟が必要というのは、真理ではあるが難しいようにも思えるが、誰かの安全基地となることで、自分も救われることがあるかもしれないと思えた。またマインドフルネスについても興味深かった。

★エリック・ホッファー、種田山頭火、ヘルマン・ヘッセ、キルケゴール、J.K.ローリング、エリク・エリクソン、井上靖、カール・ユング、鳥羽博道氏、武田双雲氏、トールキン、宮本亜門氏、養老孟司氏、マリー・キュリー、宮崎駿氏といった著名人の事例がたくさん出てくるので、楽しく読める。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年6月5日
読了日 : 2021年6月5日
本棚登録日 : 2021年6月5日

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