カンガルー日和 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1986年10月15日発売)
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本棚登録 : 8012
感想 : 620
4

あいかわらず面白い。
視点も表現も、とてもユニークだ。
蔵書削減のため、最後の一読のつもりで読んだのだけれど、手放すのが惜しいと思ってしまう。



2003.7.14
切り取られた各シーンが、それぞれ強い存在感を持っている、とでも表現したらいいのだろうか。各物語が過不足なく完結している。「カンガルー日和」も、ほのぼのとしていて良い。この2人の描写がもう少し長引いていたら、この話は今よりも色あせていた可能性がある。しかし、本当にいろんな話が集められたものだ。村上春樹の引き出しは多い。知識と冗談がまじりあっていて、面白い。さすがだなぁ、と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9・文学
感想投稿日 : 2020年8月10日
読了日 : 2020年8月10日
本棚登録日 : 2020年8月9日

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