バイ菌だって役に立つ: 清潔好き日本人の勘違い (講談社+アルファ文庫 I 20-2)

著者 :
  • 講談社 (2002年8月1日発売)
3.40
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 1
4

「バイ菌だって役に立つ」4

著者 藤田紘一郎
出版 講談社+α文庫

p172より引用
“つまり、あくまでも腸内細菌の間の「バランス」が必要だ、
ということだ。”

寄生虫学者である著者による、
寄生虫や細菌との付き合い方を記した一冊。
寄生虫の基礎知識から行き過ぎた清潔による害まで、
時に面白く時に鋭い言葉で書かれています。

上記の引用は、
Oー157についての項の中の一文。
善玉腸内細菌はヨーグルト等でよく知られて、
よく摂取されていますが、
悪玉菌も少しは無いと腸がうまく働かないというのは面白いです。
細菌も元気でやっていくには、
程よい緊張感が必要であるということでしょうか。
p69に掲載されている江戸時代の絵の中の人物達、
すごくいい表情で実に楽しそうです。
昔はお尻からサナダムシが出てくる事は日常茶飯事で、
笑い事だったのかも知れません。

ーーーーー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: は行
感想投稿日 : 2011年11月23日
読了日 : 2011年11月23日
本棚登録日 : 2011年11月23日

みんなの感想をみる

ツイートする