ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年9月1日発売)
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自宅療養で通院リハビリしながらこのシリーズを読んでいる。
ルキウス・コルネリウス・スッラ、ローマの寡頭制としての元老院の強化をはじめ護民官制度の存続と弱体化などローマ共和性の維持を図り、その道筋がつくや独裁官を自ら降りるという引き際の良さ。制度改革は長続きするものではなかったが、政治家としての身の引き方は老齢政治家などはその姿勢を学んでほしいものだ。
グネウス・ポンペイウス・ストラボン、オリエントを制圧しローマを地中海世界の覇者にした人にしては著者がさらりと描いているのは何故だろう。続巻でもう少し濃く扱うのだろうか。手持ちは本巻まで。ユリウス・カエサルにどう続くのか歴史の続きを読みたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月25日
読了日 : 2024年3月25日
本棚登録日 : 2024年3月25日

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