第一次大戦中にロシア軍の捕虜になり、シベリア拘留されたオーストリア青年将校の話。とはいえ著者が冒頭で「物語ではなくただ事実を記すのみ」と断っている通り、話を盛り上げようとか面白いものにしようという作為は見られない。故郷を失い、自分の名前すら一度は失った男の放浪を描くが、上記の特徴を有する作品のため、イマイチ話に乗りきれなかった感はある。しかし当時の革命思想などを知るうえで参考になった。
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カテゴリ:
ロシア・東欧文学
- 感想投稿日 : 2007年12月13日
- 読了日 : 2007年12月13日
- 本棚登録日 : 2007年12月13日
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