上巻読了後から2年弱、ようやく読み終える事ができた。スワンやジョシュたちと共に歩んだ、長い長い旅のゴールに辿り着いた気分だ。核戦争後のロードノベルものという事で大好物のはずだが、如何せん長い。聖書か何か宗教的なものを下敷きとした破壊と再生の物語だと思うが、スワンに備わった生命再生の力、また真紅の目を持つ男は一体何だったのか、種明かしをしてほしい訳ではないが、リアルとファンタジーの間でどっちつかずな印象が残る。とは言え核の冬を生き延びた人々に、希望の光が差し込む終盤は清々しい余韻に浸ることができる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年10月18日
- 読了日 : 2019年7月16日
- 本棚登録日 : 2019年10月18日
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