悪党 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年9月27日発売)
3.76
  • (67)
  • (178)
  • (135)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 1278
感想 : 140
5

佐伯が15歳の時、17歳の姉が同級生3人にレイプされ殺された。彼はその復讐のため警察官になった。レイプ犯を目の当たりにし、姉のトラウマによりレイプ犯の口の中に拳銃を突き付ける。警官を辞し、探偵になった佐伯は3人のレイプ犯のその後を追いかける。被害者家族としては、罪を償った加害者が更生・出所後、当然真っ当な生活を送っていることを期待する。被害者家族は加害者を赦せるのか?。あるいは、加害者がどうなっていたら赦せるのか?これがこの本の一番問うていることだ。加害者が臨終の際の1粒の涙。この涙で復讐を終えたのか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 正義、信義
感想投稿日 : 2020年10月9日
読了日 : 2020年10月9日
本棚登録日 : 2020年10月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする