この本は戦中・戦後の混乱期に日本の先人たちの在り様と立ち居振る舞いにやるせなさと敬意を素直に抱いた作品だった。常に、浅田さんの本は少し暗いが匂いなど五感が働く。終戦間際に2百兆円もの軍事資産を米国に取られまいとし、国のトップから事前に隠せという勅命を受ける。資産隠しを知らずに作業させられる35人の女学生と教員。終戦の玉音放送を迎え、女学生と担任は1人を残し死んでいた。中盤、その真相が明らかとなり、また、重要人物のマッカーサー元帥の戦後処理の関わりなど、詳細に描写していた。今回は妻からの推薦でした。
読書状況:読み終わった
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涙腺が緩む
- 感想投稿日 : 2020年8月14日
- 読了日 : 2019年5月18日
- 本棚登録日 : 2020年8月14日
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