魔王 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年9月12日発売)
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GWは伊坂幸太郎2冊。前半の「魔王」は安藤の話しで安藤は自分が念じたことを相手に話させる(腹話術)ことができる。後半の「呼吸」は安藤の弟・潤也の話しで潤也は賭けに勝つ能力を持つ。魔王の正体は「日本の世論」であり、兄弟は日本がどう舵をとるべきか真摯に考え、彼らなりの正義を持ち、一貫した考えから各々の能力を使うのである。日米安保・憲法九条がどうあるべきか、安藤はカリスマ性を味方に、潤也はお金を味方に世論を変えられるかを試みる。結局、日本の世論は熱しやすく冷めやすいので正義とは何かを捉えるのが難しいかもね?

諸君はこの颯爽たる 諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか BY 宮沢賢治

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 恐怖、ホラー、グロテスク
感想投稿日 : 2021年5月4日
読了日 : 2021年5月4日
本棚登録日 : 2021年5月4日

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