終末のフール (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年6月26日発売)
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久しぶりの伊坂幸太郎、9か月ぶり。伊坂節がたまらない。「8年後に地球に小惑星が衝突する」という設定。その発表以来日本では暴動、略奪、殺人、強姦、自殺が横行する。必ず死ぬことに直面すると、①そのストレスに耐えられなくなる人、②何もなかったかのように生きる人に分けられる。①が上記のような犯罪を犯す。人間は弱い生き物なのだなと感じる。書中に「じたばたして、足掻いて、もがいて。生き残るってそういうのだよ。きっとさ」という言葉(BY 華子)があるが、自分は「死ぬまで8年もある」と思いたい。そう思う人生を送りたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 正義、信義
感想投稿日 : 2021年5月3日
読了日 : 2021年5月2日
本棚登録日 : 2021年5月3日

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