蒲生邸事件 (文春文庫 み 17-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年10月6日発売)
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昭和ノスタルジーを体感できる感動作!昭和11年2月26日に勃発する二・二六事件をめぐるタイムトリップ物語。タイムトリップ系ベスト3に入る。大学受験に失敗した孝史はホテルでの火事に遭遇するが、平田に助けられ、移動した先は蒲生邸。陸軍大将の蒲生憲之の自決の真相が思いもよらぬ方向に動く。二・二六事件後に第二次世界大戦へと進む日本、誰もがそれを憂い、それを回避しようと努力するが歴史は不変。また、蒲生邸の女中のふき。ふきの愛嬌ある性格に好感を持つ。現代で生前のふきと会えず、ふきへの愛おしさが倍増した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 涙腺が緩む
感想投稿日 : 2020年8月11日
読了日 : 2020年4月25日
本棚登録日 : 2020年8月11日

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