親子2代、南部魂の話しだった。吉村貫一郎と親友・大野次郎右衛門の熱き友情、貫一郎の最期の場面はあっぱれな朽ち果て姿に感動しかない。また、貫一郎の息子・吉村嘉一郎が箱館戦争で父親譲りの南部魂を見せつけた。父に捨てられ、母、妹、弟を捨てても、父親の弔い合戦に参加し、見事に箱館で散った勇敢な姿に何度涙したことか。上下巻を通じて、「義」とは何か?家族を助けるために家族を捨てることがあること、「義」は親子同士、親友同士で深め合うことができることを理解した。飢饉による貧しさ故の悲しさだけではなく強さが見てとれた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
正義、信義
- 感想投稿日 : 2021年7月3日
- 読了日 : 2021年7月3日
- 本棚登録日 : 2021年7月3日
みんなの感想をみる