ソロモンの犬 (文春文庫 み 38-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年3月10日発売)
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久し振りにドきついミステリーを読みたくて、道尾秀介!純朴な大学生・秋内、彼が准教授(椎崎)の息子の陽介の轢死を目撃した。犬のオービーが無理にリードを引っ張り、陽介が道路にはみ出し、トラックに轢かれた。オービーの奇怪な行動を暴く。実はオービーの行動は陽介を守るための手段だったことを知り、胸が熱くなる。友人の京也と椎崎のまさかの男女関係は想定外。この1冊で真相解明のみならず、大学生の不協和音、本気ではない悪意、複雑な人間関係、純愛、更には叙述トリックが多層にミックスされ、終始飽きさせない内容だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: どきどき
感想投稿日 : 2020年7月22日
読了日 : 2020年5月24日
本棚登録日 : 2020年7月22日

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