人間は堕落する生き物である。例えば終戦を迎え、特攻隊の勇士はすでに闇屋となり、未亡人はすでに新たな伴侶に胸をふくらませている。人間は変わらない、ただ人間に戻っただけなのだ。一方、人間はとことんまで堕ちぬくことはできない、何故なら人間は弱い存在だからだ。自分自身のあるべき姿を考えると、人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要であり、日本もまた堕ちきる覚悟が必要である。堕ちる道を堕ちきることで、自分自身を発見し、救わなければならないからだ。今後、人間のあるいは日本の姿を真剣に考えるべき時期がきたのかもしれない。
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カテゴリ:
学術、知識
- 感想投稿日 : 2021年7月18日
- 読了日 : 2021年7月18日
- 本棚登録日 : 2021年7月18日
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