暑い中の図書館へのお散歩。江戸時代に罪人を島流しにする際の護送用の舟。喜助という罪人が弟殺しで高瀬舟に乗るが、何故か顔が晴れやかである。身寄りのない喜助は弟と2人で助け合って生きてきたが、弟が病気で働けない。兄の負担を減らすために自ら剃刀で首を切るが死にきれない。弟は喜助に剃刀を抜いてくれと頼む。喜助は苦渋の選択の末に、剃刀を抜いて弟を殺してしまう。弟のためを思った自殺幇助。「苦しい、早く抜いてくれ」と喜助にせがむ弟の目を見ると辛い。一縷の望みで医師を呼び治療する、というのが我国では正解なのだろう。⑤
森鴎外の脚気論争での大失敗。https://diamond.jp/articles/-/282093 この件は学生に対して講義しています。森鴎外、作品は初めて読んだけど面白いね。
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カテゴリ:
不条理
- 感想投稿日 : 2022年7月2日
- 読了日 : 2022年7月2日
- 本棚登録日 : 2022年7月2日
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