ストリート・キッズの続編。前作はいまひとつピンとこなかったので、これを読むのは久しぶり。相変わらずのドタバタぶりだが、今回はまた輪をかけている。食糧増産につながる成長促進剤の開発研究者が中国人画家と恋に落ち、香港から中国本土に渡ってというのは表向きで、人口増対策をかかえる中国政府やら関連する反体制勢力、スパイ、ギャング、はてはCIAなどがからんでしっちゃかめっちゃかの展開となる。なんでそこにニールが首を突っ込むのかという理由もまたやれやれだが、先の見えない思わぬストーリー展開も、そんなことあるかいみたいなご都合主義的で、峨眉山での結末もそれなりに意外性はあるものの、無理やり落とし前付けましたとしか思えない。堅いこと言わないでアハハと読めるお気楽な人向けだね、これは。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2023年10月23日
- 読了日 : 2023年10月5日
- 本棚登録日 : 2023年10月23日
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