寅年で虎の絵本読み聞かせ。
1,2年生 10分程度
インドの森に住む歳をとったトラはいつもお腹をすかせていました。
そして宮殿の王様の家族が、豪華な広間で賑やかにご飯を食べている様子を見て「おれも仲間にはいりたいなあ」と思っていました。
ある日宮殿の庭に干してあったトラの絨毯を見ておもいつきます。
トラの絨毯といれかわればいいんだ!
こうして宮殿に入り込んだトラは、昼間は絨毯として、夜は残ったごちそうを食べて贅沢な暮らしを実現させます!
しかし美味しいごちそうと寝床によりトラはどんどん健康的に、太ってきたのです。これでは本物のトラだとバレてしまう、どうすればいいんだろう…。
※※※以下ネタバレしています※※※
そんなある夜、宮殿に泥棒が入ってきます。
宮殿の宝を盗み、王様に刃物を向けた泥棒の姿に、トラは黙っていられません!
宮殿中に轟く叫びを挙げて泥棒に踊りかかりました!
命と宝を守られた王様は言います。
「このトラのじゅうたんがわしらをたすけてくれた。ずっと大切にしよう」
こうして世界にたった一つの生きたトラの絨毯として、王様家族と仲良く、大切に過ごす事ができたのでした。
読み聞かせあとに子供たちからの感想が出ました。
「最初は自分のために宮殿に入ったけれど、王様が大変だから助けようとして、そうしたら王様たちと仲良くなって良かったです」と言った子がいて、他人を助けるために自分がバレて追い出されることを気にしなかったことが良い結果になったことを感じた子がいて、良い感想だなと思いました。
ユーモラスな絵と面白いお話ですが、作者紹介で「香港生まれで、第二次世界大戦中には強制収容所に入れられていた」の文章があり、それでこんな楽しいお話を、と思いました。
- 感想投稿日 : 2022年1月20日
- 読了日 : 2022年1月20日
- 本棚登録日 : 2022年1月19日
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