モモちゃんがうまれたのは、なつでした。
青いそらに、お日さまがぴかぴかひかって、あんパンみたいなくもが、いっぱいとんでいました。
おへやの中では、はとどけいが、ポッポー、ポッポーって二つ、ねむそうになきました。
そのときですよ、モモちゃんがうまれたのは。おぎゃあ、おぎゃあってないてね。
赤ちゃんのモモちゃんが、3歳になるまでのすくすくと育つ様子が、優しい語り口で語られます。
モモちゃんの成長は、ママやパパ、クロネコのプー、にんじんさんやじゃがいもさん、もぐらさんやうさぎさん、そして「あかちゃんのいえ」の先生たちやお友達たちが見守っています。
モモちゃんはクロネコのプーとけっこんしきごっこをしたり、お友達のコウちゃんとカバさんの散髪をしたり、嫌いって言っちゃったから泣きながら逃げ出してしまったにんじんさんを追いかけたりします。
そしてママは、大きくなるモモちゃんのためにパンツを30枚作ったり、ももちゃんを「あかちゃんのいえ」に預けて毎日働いて、帰ってきたらぎゅっとモモちゃんを抱きしめます。
なんとまっすぐな成長とそれを見守る眼差しのおおらかさ。
人間がのびのびすくすく育つというそのものがお話に現れています。
モモちゃんはもうあかちゃんじゃないもん、もうおおきいんだもん!
風にも負けずに走り出すモモちゃんの、小さいけれど力強い姿が胸に響きます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小学校教科書紹介本
- 感想投稿日 : 2021年6月15日
- 読了日 : 2021年6月15日
- 本棚登録日 : 2021年6月15日
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コメント 2件
りまのさんのコメント
2021/06/15
淳水堂さんのコメント
2021/06/15