未明の家: 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 1)

著者 :
  • 講談社 (1994年9月1日発売)
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本棚登録 : 559
感想 : 54

※2007/5/11のblogより転載

 大学院に在籍する桜井京介は、西洋建築マニアである。そして、建築探偵という隠された一面も持っている。
 京介のアシスタント蒼によって貼られた「西洋館鑑定」のチラシを見た遊馬理緒(あすまりお)が、調査を依頼してきた。依頼する物件は、伊豆にある遊馬家の別荘「黎明荘」。今は亡き理緒の祖父遊馬歴(あすまわたる)が建てた、スペイン風の洋館である。
 その洋館には、ある隠された謎が・・・
 一見、一般的なスパニッシュスタイルに見える館は、実の所矛盾した造りが施されていた。そして、黎明荘では奇妙な事件が頻発する。発端は、主の歴の死。警察では事故死の扱いだが、実は殺人であるとの疑いが・・・


 内容的には、大きなサプライズがあるわけでもないけれど、テンポがいいのでどんどん読み進めることが出来ました。ただ・・・作者のセンスが自分には合いませんでした。
 まず、有りもしないような登場人物の名前.これ、はっきりいって萎えます。はい。わたしは、ダメです。珍しくても、まだありそうな名前ならいいのですが。
 そして、キャラが痛いというか、ちょっとウザイというか、もっとナチュラルでもいいのではないかと。
 ストーリーの中でキャラが浮きまくりという感じで.なんとなく少女漫画のキャラチックなイメージ。ま、そうでもしないとこの物語が成り立たないとも言えるのですが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2020年11月23日
読了日 : 2007年5月11日
本棚登録日 : 2020年11月23日

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