俳句もなかなか手にして詠むことがない。
ましてや、連句というのも今回初めて知ったわけで…。
なかなか馴染みないものに少々戸惑いもあり、読み終えるのに時間がかかってしまった。
それでも見知らぬ者同士が、言葉と言葉を繋げて36句で詠む。
人の使う言葉、知らないものに触れることで新しい言葉が生まれる。
不思議だけれど新しい発見をしたような気になる。
まさしく別な見方を知るための一種の冒険なんだろう。
ちょっとワクワク感もあるのだろう。
「連句では、一等賞はない。
丈高い句も軽い句もみんなちゃんと役割があり、良さがある。」という言葉が心に残った。
物語は、書店員の職を失い実家へ帰った一葉が亡き祖母から受け継いだ連句の会のお菓子番。
そこで世代の違う人たちとの縁で、パン屋そして園芸店さらに雑貨店のポップを手掛けることになる。
言葉を愉しむ会を続けながら新たな自分を発見するという清々しさも感じて新春にふさわしいと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年1月8日
- 読了日 : 2022年1月8日
- 本棚登録日 : 2022年1月8日
みんなの感想をみる