黄昏の彼女たち〈上〉 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2016年1月29日発売)
3.49
  • (6)
  • (20)
  • (23)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 202
感想 : 25

第一次世界大戦後の1922年。ロンドン近郊のカンバーウェルのお屋敷に住むフランシスの一人称で話は進む。
彼女の住む地区は上流で元は裕福だったらしいが、今は母親と二人で使用人も雇えない貧しい暮らしとなっている。
お屋敷の2階を貸して収入を得ることにした母娘に、レイとリリアン夫婦が申し込んで来て住み始める。
---あらすじ終わり

レイは、なんていうんだろう、ちょっと嫌だけど憎めない感じの男性。
その友人であるチャーリーも同様。

一方の妻であるリリアンはよくわからない。悪い人じゃなさそうだけど。フランシスより少し年下らしい。見た目も愛らしい??
だんだん親しくなっていていくうちに、フランシスはリリアンに恋心を抱く。
そしてなんだかこそばゆいというか、純情な恋物語が始まったと思ったら、あるパーティからぐっと二人の距離が縮まるどころか一気に官能小説のような...。
この部分はちょうど電車で座って読んでいて、思わず隣の人の目線が気になった。
ここまでが第一部。

第二部は恋する二人の高揚感に、もう読んでいられないような、この後事件が起こるのが明らかなので読まずにはいられないような感じだった。

二人は一緒には住んでいるが、同性なので関係を公に出来ないし、リリアンはそもそも結婚してるしで、焦れったいとというか障害がある恋なので、ますます二人は盛り上がる。
旅行先でリリアンがフランシス書いた手紙の内容といったら。ねえ。
で、リリアンの衝撃の告白で上巻終了。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フィクション
感想投稿日 : 2016年6月13日
読了日 : 2016年6月13日
本棚登録日 : 2016年6月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする