シラノ・ド・ベルジュラック (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1951年7月5日発売)
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感想 : 45
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詩人・芸術家にして無双の剣術家、恋の殉教者にして二人羽織の立役者、シラノの痛快活劇。だが残念なことに、シラノは鼻が超絶不格好だった!

従姉妹ロクサーヌに片思いを寄せているが、伊達好みのロクサーヌはシラノと同じ青年隊に所属するクリスチャンに思いを寄せ、一方のクリスチャンは女の前では気の利いたことも言えなくなる人物であったため、姿は美青年・中身は詩人の二人羽織をシラノとクリスチャンは演じることになるくだりは思わずに口角が上がる。
戦場でのクリスチャンの死、またその十数年後のシラノの死がテンポ良く配されているのが良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年3月19日
読了日 : 2013年3月19日
本棚登録日 : 2013年3月19日

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