眠れる美女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1967年11月28日発売)
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本棚登録 : 3834
感想 : 348
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 「伊豆の踊り子」を読んで生意気にも川端康成を見くびったのが中学生の頃。思えば小学生の時も「吾輩は猫である」を読まされて夏目漱石を投げ出した。ホント、子供に本を薦める時は気をつけて欲しい。あれは子供には無理だろう。
 中学生の頃の僕が「眠れる美女」を読んでいたらどう思ったかは分からないが、作家「川端康成」のイメージは大きく異なっていた事だろう。残念だ。
 肉欲を伴わぬそれを、非常に哀しくもあるが美しく感じてしまうのは、川端康成の描写力によるものだろう。大人の官能小説(いや、官能小説は大人のものか)。こういう枯れ切らない老人になるのも悪くないなと思ってしまう。(本当に行動に出られたら迷惑極まりないが)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月5日
読了日 : 2019年6月5日
本棚登録日 : 2022年6月5日

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