定本 言語にとって美とはなにかI (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年9月20日発売)
3.68
  • (19)
  • (18)
  • (36)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 485
感想 : 16
5

画期的な言語論。
言語をウィットゲンシュタインのように本質的な起源から構想したというよりは言語を意味論的なものとし、表現形式としての単語を解体し、それを文法表現から自己表出(最も自己表出性を帯びたのは感嘆詞)と指示表出(前略 名詞)に分けている。また、彼の美意識によって日本文学から引用しながら作られた表出史なるものは文語体と話体で区別し、前者を自己表出性のある文学と区分し、それぞれ表出史に出てくる文学を解説する試みであるが、これはスゴい。しかし、一読しただけなので、私はまだ、半分も理解できてないだろう。
これは素晴らしい言語論だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月22日
読了日 : 2022年1月13日
本棚登録日 : 2021年12月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする