なにたべた?: 伊藤比呂美+枝元なほみ往復書簡 (中公文庫 い 110-2)

  • 中央公論新社 (2011年1月22日発売)
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『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』で紹介されていて、興味を引かれて読んだ。
まず、双方ともこれだけの文字を日常的に手書きで書いたのかという驚きがあった。学生の頃は、手紙を書くのももらうのも好きで、話しても話しても話し足りない、みたいな気持ちがあったことを懐かしく思い出した。
細かい説明がないため二人のFAXでそれぞれの状況をなんとなく察するくらいの感じだが、お互いに大人になってもこの熱量で「聞いてほしい!」と思うような友達がいることがうらやましい。
そして二人とも、忙しくても悩んでてもごはんはちゃんと作るんだなぁ…えらい。生きることは、食べることだな、と思う。
お互いに楽しいことも、もやもやするようなこともある日常があって、ごはんを作って食べて、友達に手紙を書く。ここ数年よく見るような深夜ドラマを地で行く感じ。元々交わしていたFAXを本にまとめたのか、本にまとめるという企画ありきで始まったものなのか、そのあたりも気になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月14日
読了日 : 2022年12月13日
本棚登録日 : 2022年12月7日

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