七田式超右脳開発トレーニング: 高速視・聴・読であなたの中に眠る本当の力を呼び覚ませ!

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  • 総合法令出版 (2002年9月1日発売)
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「七田式超右脳開発トレーニング」
左脳から「右脳」へと情報処理モードを転換するための訓練セット。世界的ベストセラー「ガルシアへの手紙」を「2倍速」「4倍速」で聴き、右脳を鍛える。


「ガルシアへの手紙」とは、世界中で読み解かれている物語です。確か、著者が1時間で書き上げたとか。どんな物語かというと、


かつてスペインと合衆国の間に戦争が起こったとき、大統領は早急に反乱軍のリーダーであるガルシアと連絡を取らなければならなくなった。ガルシアは、キューバの山奥のどこかにいるとのことだったが、誰もその所在を知るものはいない。郵便も電報も、ガルシアの元へは届かない。しかし、それでも大統領はなんとしてもガルシアの協力を取り付けなければならなかった。


「一体どうすれば良い?」と叫びたい大統領にある人物がこう進言した、「ローワンという者がいます。彼ならば必ずや大統領の為にガルシアを見つけてくれるでしょう」と。ローワンは呼び出され、ガルシアに配達されるべき手紙を渡された。そして、彼はガルシアに無事手紙を届けた、というものです。


ここで、大切なことは「ローワンはその手紙を黙って受け取り、「ガルシアはどこにいるのですか」と聞かなかったということ」です。


「何故私がしなければいけないのか」とか「ガルシアは本当にいるのか」とか「私はその為にいるのですか」など聞くことは、自主的行動力のない、道徳心のかけらもない、意志力の失せている、自ら進んで気持ちよく頼まれごとを引き受けないということを主張しているに過ぎない。そんな生き方を殆どの人がする為に、いつまでたっても本当の意味での「理想の福祉社会」が実現出来ない。自分自身の為にだってろくに行動しない人達が、果たして皆の為になることをするものだろうか・・・


という現代の話に繋がっていきます。現代では、ローワンのような人物が求められている。ガルシアとは、変化であり、それは、社会や国家、仕事、家庭、学校など様々な場所から生まれてくる。そんな変化に勇敢に立ち向かうのが、ローワンなのだ、ということが主旨だと思います。時には、自然ながらも強烈に言い放つ言葉もあるので、なかなか受け入れにくいとこもあるのですが、的を得ているなと思います。


そんなガルシアの手紙を日本語音読の2倍と4倍、英語音読の2倍と4倍で聞き流すことで、右脳を鍛えるというのが、本書の主旨です。現在では、英語教育において、教材のスピードを2倍や4倍にして耳を慣れさせるという方法が、認められてきた気がしますが、当時では結構珍しいものだったと思います。


実際、2倍や4倍での英語を聞くということは結構良いと思います。なぜなら、外国人の多くは、日本の英語の教科書やリスニングテストのようには話してくれないから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年1月31日
読了日 : 2013年1月31日
本棚登録日 : 2013年1月31日

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