新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2015年8月22日発売)
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本棚登録 : 4377
感想 : 232
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森見登美彦特有の奇天烈な大学生たちで「走れメロス」や「山月記」などの名作をリメイクした作品。

「四畳半神話体系」のような構成を期待していた分、そこまで面白さは感じなかった。

「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」ではそれぞれ個性的な大学生が登場し「百物語」で一同が一つの屋敷に集まった。
鹿島さんについては実際誰なのか言及されていなかったが、森見くんが見た鹿島はもしかしたら我々読者なのかも?とか推測してみた。
4つの作品をまるで隣に立って見てきた、それが鹿島さんでたり私たち。


最初にこの本のタイトルを見た時は「面白そう、こんなにあからさまなリメイクはあんまり見たことないな」、そう思った。
そしてあとがきで森見さんは「元の名作が好きな人に怒られるのではないか」と心配していた。
私が考えていたことも森見さんは考えていて、何だか人間みを感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月2日
読了日 : 2023年12月2日
本棚登録日 : 2022年5月7日

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