猫の日本史 (歴史新書)

著者 :
制作 : 桐野作人 
  • 洋泉社 (2017年1月11日発売)
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感想 : 19
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平安時代から江戸時代まで、猫と人との関係の歴史を語る。
第一章 華やかな平安の世に登場した唐猫
    ・・・天皇家・貴族・歌人たちと唐猫。庶民の中ののら猫。
第二章 中世・戦乱の時代と猫たち
    ・・・為政者たちによる猫をめぐる法令や命令。猫の受難。
第三章 太平の世を満喫した江戸の猫たち
    ・・・幕末・明治期も有り。鼠退治に逸物の猫。
  馬琴や京山、国芳等、文人・画家に愛された猫たちと、作品。
冒頭に猫の絵のカラー口絵6ページ。
各章にコラム6つずつ。参考文献は史料・論著等、多数有り。
日本の歴史の中の、猫の逸話集です。
狛は猫?等、著者の推測的な考察も多々あります。
でもまぁ、内容としては読み易いし、興味深く面白い。
ブログ的な宇多天皇の猫愛溢れる日記。
唐猫とかなねこの謎。紐で繋がれる猫と放たれる猫。
戦国時代、鷹の餌に猫&鑓の鞘用に猫の皮ですって!?
島津氏に猫をねだる近衛前久・・・夫人に猫を取られたからってw
江戸時代の猫ライフ・・・猫のトイレ砂とか、餌入れに鮑の殻とか、
猫大事にされてるなぁと、こちらも楽しめました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文化
感想投稿日 : 2020年8月31日
読了日 : 2020年8月31日
本棚登録日 : 2020年8月19日

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