図書館で前情報なしに借りました。
そしたら未来の地球の姿を描く連作短編SF物語でびっくりした。最初の話、意味がわからなくて、一作くらいこんな話もあるかな、と思ってたら、次も「母」がたくさんいたり、「私」がたくさんいたり・・・。動物から人間をつくるクローン?と訝りながら読み進めることに。
途中、鼻の位置にも目がある目が3つの生物とか、ギョギョッとするも、最後の「運命」で種明かし。
人間という生物が判断力に欠ける、柔軟性に欠ける、異質なものを排除したがる、などの特性が嫌というほど描かれて、すみませんです…、という気持ちに。
原始的な未来が頭に浮かんで、『イティハーサ』的な世界を感じました。
人工知能とかクローンの成り立ちなど頭に入ってこない部分もあるけれど、わりと好きだし、アニメーションでもいいので映像化してほしいな〜と思いました。
表紙の絵はnakabanさん。かわいい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
川上弘美
- 感想投稿日 : 2019年4月11日
- 読了日 : 2019年4月9日
- 本棚登録日 : 2019年4月11日
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