大きな鳥にさらわれないよう

著者 :
  • 講談社 (2016年4月22日発売)
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本棚登録 : 1022
感想 : 157
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図書館で前情報なしに借りました。
そしたら未来の地球の姿を描く連作短編SF物語でびっくりした。最初の話、意味がわからなくて、一作くらいこんな話もあるかな、と思ってたら、次も「母」がたくさんいたり、「私」がたくさんいたり・・・。動物から人間をつくるクローン?と訝りながら読み進めることに。
途中、鼻の位置にも目がある目が3つの生物とか、ギョギョッとするも、最後の「運命」で種明かし。

人間という生物が判断力に欠ける、柔軟性に欠ける、異質なものを排除したがる、などの特性が嫌というほど描かれて、すみませんです…、という気持ちに。

原始的な未来が頭に浮かんで、『イティハーサ』的な世界を感じました。

人工知能とかクローンの成り立ちなど頭に入ってこない部分もあるけれど、わりと好きだし、アニメーションでもいいので映像化してほしいな〜と思いました。

表紙の絵はnakabanさん。かわいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 川上弘美
感想投稿日 : 2019年4月11日
読了日 : 2019年4月9日
本棚登録日 : 2019年4月11日

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