故・殊能将之の『キマイラの新しい城』を読んでいたので〈巨人の家〉に関するトリックは見取り図を見た瞬間に判ってしまった。読む順番って大事。屋根に馬乗りになった死体と、犬神家の大楠ヴァージョンみたいな死体の真相に至っては、犯人の意図でないという点において、のちの『夏と冬の奏鳴曲』足跡トリックを先取りしている感がある。これって出版された当時の評判とかどうだったんだろう? 結構な問題作だと思うのだが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年1月5日
- 読了日 : 2015年1月2日
- 本棚登録日 : 2015年1月4日
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