朝が来る

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年6月15日発売)
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この作品のテーマは、特別養子縁組…辛い不妊治療の末に特別養子縁組の制度を知り得た清和・佐都子夫婦と、中学生で臨まない妊娠をしたが愛情もって出産し我が子をこの夫婦に託したひかりの視点から描かれる。ひかりの出産した男の子は「朝斗」と名付けられ、素直で聡明に育つ…。あれから6年、ひかりから清和・佐都子夫婦のもとに「子供を帰してほしい、もしできないならお金がほしい」との連絡が入る…。
すっごくラストがよかったです!感動しました。2人のお母さんの存在は「朝斗」にとって、何物にも代えがたい素敵な財産になると感じました。ひかりにとっても、清和・佐都子夫婦にとっても「朝斗」は、名前の通り素敵な朝を迎えさせてくれる存在になることことに疑いの余地はないでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 辻村深月
感想投稿日 : 2022年11月23日
読了日 : 2022年11月23日
本棚登録日 : 2022年11月22日

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