日本で出版されて未所有だったカヴァン作品を全部揃えることができたので、カヴァン名義全作品を1940年の本作から、最期の「氷」に至るまで順番に読んでやろうと壮大なプランの実行。
アサイラム・ピースはカヴァン名義としてのデビュー作で、掌編集なれど一つ読むのに精神的体力が要るので、時折り猫弁さんや石黒さんに逃れながら読み終えた次第。
当時ヘロインは合法で、医師によるコントロール処方での常用者だったカヴァンの幻想的妄想的な語り口は独特で、精神の狭間に追いやられるような閉塞感を感じる。気を衒う内容ではなく、淡々と浮遊するところもあって、読み解く必要はないとも思う。
次作品は、チェンジ・ザ・ネーム。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月5日
- 読了日 : 2022年11月5日
- 本棚登録日 : 2013年2月6日
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