ハゴロモ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2006年6月28日発売)
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とても癒されました。それでいて、力強く背中を押してくれた、弱っているときにはたまらない。
愛情という拠り所を失った若い女性が都会から故郷へ帰ってくる。そこにも、大切な人と一生の別れをした人がいたり、癖のある人との出会いもあった。人の辛さに寄り添いながら、自分も傷を癒し成長してゆく。
繊細で、綺麗な文章は苦しんでいる人をそっと肯定し、時にシビアな言葉ではっと気づかされる瞬間がある。
住んでいる場所。小さな町の大きな川、土手、川の水の流れ。自分の周りにある風景に、知らず知らずのうちにエネルギーをもらっていたのだと感謝する気持ちにもなった。これから川の水の音を聞いてみようと思う。
弱っているときは、そのままの姿を見せればいい。無理をしてなんでもないって顔をしたら、一生どこかが固いままになってしまう。時間がかかっても大丈夫。
人の意図しない優しさ、さりげない言葉の数々は羽衣。
みつるくんがやっているインスタントラーメン屋さん。
私は、あのラーメンは「塩」だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年10月25日
読了日 : 2021年10月25日
本棚登録日 : 2021年10月25日

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コメント 3件

アールグレイさんのコメント
2021/10/25

こんにちは♪
kazekaoru21さん
この本にでてくるのは、若い女性のように思います。自分の気持は無理せずにいたいですね。
私の性格は自分で思うに、思ったことを口にして、後になって後悔してしまう、
フォロワーの皆さんへのコメントにも何かを書いてしまっているのでは、と思います。
kazekaoruさん、何か言っていたら(o_ _)o
そろそろ11月、そちらでは紅葉は如何でしょうか?

アールグレイさんのコメント
2021/10/25

私は、醤油とんこつ、塩とんこつのどちらかです。

kazekaoru21さんのコメント
2021/10/25

ゆうママさん、こんばんは!
主人公は20代半ば、まだまだこれから、羨ましい若さです。
そうですね。無理をせずに、気持ちに忠実に。時に無理が必要なこともありますが!
ゆうママさんのコメントは楽しいですよ。これからも宜しくおねがいします!そっか、そろそろ紅葉ですね。出かけることもなくすっかり忘れてました(^-^;
塩とんこつも美味しそうですね。私は、昔っからの塩が好きです!

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