再読。
改めて巷説百物語シリーズを「遠巷説百物語」まで揃えたので、第一巻の本作から読み始める。
物怪話しにからめて、世の悪人悪事をバッサバッサと切っていくその手際がまことに鮮やか。又一はじめおぎん、治平がなんとも魅力的で引き込まれる。
どういうふうに落とし前をつけるのだろうという話もあるが、又一達に絡め取られる悪人とおなじように、自分も見事に絡め取られて話の落とし所に納得してしまう。
切ない話も多いのだが基本的に悪事は裁かれるので読後感は悪くない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典・一般小説・時代小説・歴史小説・文芸
- 感想投稿日 : 2023年6月4日
- 読了日 : 2023年6月4日
- 本棚登録日 : 2023年2月23日
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