新装版 ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫) (文春文庫 ひ 7-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
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本棚登録 : 900
感想 : 125
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ミステリーとしては事件の骨格が、物語の中盤あたりで読めてしまう。犯人も動機もほぼ想像がついてしまい、結末もその通りになる。ミステリーとしてはどんなもんだろうか。

事件内容が内容なだけに読後感も良くない。題名から想像できるような爽やかな青春ミステリーを想像して読むとはぐらかされる。

それでも一気に読ませるのは、二人の高校生のボーイミーツーガールものとして読むと、昔々の甘酸っぱい記憶が蘇ってくるからだろうか。

あまりに恵まれ、高校生離れした春一には感情移入しにくいが、麻子の可愛さには参ってしまう。事件の内容が、こんな暗い物でなかったらもう少し楽しめたと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エンタメ・ミステリー・冒険小説・SF・ホラー
感想投稿日 : 2023年9月5日
読了日 : 2023年9月5日
本棚登録日 : 2023年5月28日

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