金正日の料理人 (扶桑社文庫)

著者 :
  • 扶桑社 (2008年11月30日発売)
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満足いくつけ汁ができたと報告すると、金正日から電話があり、 「すぐ持ってこい。味見をする」 と言うので、私はソウメンとつけ汁を持って、パソコンのある金正日の執務室に入った。金正日は器用にソウメンを四、五本掬いとって、つけ汁に入れ、つるつる吸い上げた。 「うまい、オーケーだ」
黄色のハイライト | 位置: 2,263

八九年に核兵器について、こうも尋ねられたことがある。 「藤本、わが国が核兵器を持つことには反対か」 そこで、私はこう答えた。 「日本は世界でただ一つの被爆国です。その被爆国の国民として、私は反対です」
黄色のハイライト | 位置: 2,267
九五年十二月三十日、金正日のもとに中央党宣伝煽動部長の 金 己 男 が、 「将軍様へご報告がございます」 と、やって来た。金己男は続けて、 「現在核施設で働いている者たちに、歯が抜けたり、髪が抜けるなど、被曝者が続出しています。大変悲惨な状態でございます」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 安全保障
感想投稿日 : 2018年7月19日
読了日 : 2018年7月19日
本棚登録日 : 2018年7月19日

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