英文を読む際の参照に。
不思議の国が、即興で作られたのに対して、鏡の国はキャロルによって緻密に作られていることがよくわかる。
チェスゲームの作りもそうだが、無意識や夢、言語ゲームなど、うまく散りばめられている。
また、この作品では同時に、移ろう時を懐かしむような寂しさが、まるでそれを押し隠すかのように語られており、あとがきにもあるが、アリスの成長を寂しく見守る作者の影がいたるところに見られ、不思議の国とは違ったものが感じられた。アリスは、やはりこの二作品を合わせることではじめてその魅力が浮かび上がるものなのだと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
物語
- 感想投稿日 : 2013年12月27日
- 読了日 : 2013年12月27日
- 本棚登録日 : 2013年12月27日
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