鏡の国のアリス (角川文庫)

  • KADOKAWA (2010年2月25日発売)
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本棚登録 : 1584
感想 : 82
5

英文を読む際の参照に。
不思議の国が、即興で作られたのに対して、鏡の国はキャロルによって緻密に作られていることがよくわかる。
チェスゲームの作りもそうだが、無意識や夢、言語ゲームなど、うまく散りばめられている。
また、この作品では同時に、移ろう時を懐かしむような寂しさが、まるでそれを押し隠すかのように語られており、あとがきにもあるが、アリスの成長を寂しく見守る作者の影がいたるところに見られ、不思議の国とは違ったものが感じられた。アリスは、やはりこの二作品を合わせることではじめてその魅力が浮かび上がるものなのだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物語
感想投稿日 : 2013年12月27日
読了日 : 2013年12月27日
本棚登録日 : 2013年12月27日

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