米澤穂信さんの作品として上がってくる本著に興味があり、読んでみた。
個人的にはすごく米澤穂信さんらしさが出ている気がした。短編のようでいて、バベルの会という富豪の子女が集まる読書会という伏線でつながっており、ラストに持っていく。
お手伝いや付きの人を雇うほどの富豪の子女か、その雇われ人が主人公なのだが、幸せってなんなのかな?とふと考えてしまう感じだった。ラストが衝撃すぎて、余韻にひたるけど、なるほどタイトルはうまいことついてるなと思った。
バベルの会の者たちは幻想と現実の間に強固な壁を持たないか、持っていても少し脆い。
儚くてよわい羊たちは晩餐のために駆逐された。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年2月8日
- 読了日 : 2024年2月8日
- 本棚登録日 : 2024年2月8日
みんなの感想をみる