少女乙女漫画チックなイラストで、物語の哀しさを薄めつつ美しい姉妹関係が描き出されている!
個人的に大正レトロとか大正浪漫デザイン、めちゃくちゃ好きなので、作品読む前に絵だけ一気見しました笑
病に苦しむ妹を見兼ねて、姉である主人公が、妹の元彼を装って書いた手紙。(結局、元彼は架空人物ということでしたが笑)
ただ元気づけるためなら、音楽を聞かせたり、面白い話を聞かせてあげたり……と、既製品的対応になるのかもしれませんが、
妹が幸せに最後を迎えられるよう姉としてできることはなにか?妹にとって本当に嬉しいこと、を真剣に考えての行動に心打たれます。
しかも、姉が作った手紙ということを妹もちゃんと分かってる。姉の愛をノイズなく受け取れていることから、透き通った姉妹関係なんだなと感じました。男からの文通は自分で書いたものだと分かっているから姉の手紙だと見破るのは当たり前かもしれませんが……!
お互いにお互いを想いあっているからこそ紡がれる会話が美しい。。。
この作品もそうですし、押絵と旅する男もそうですが、乙女の本棚シリーズのおかげで、兄弟・姉妹愛感じる作品っていいなと思ったので、自分の中での新たなジャンルとして開拓して行けたらと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月8日
- 読了日 : 2023年9月8日
- 本棚登録日 : 2023年9月8日
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コメント 2件
かなさんのコメント
2023/09/08
Kさんのコメント
2023/09/09