着眼点が素晴らしい。荒木村重と黒田官兵衛を「羊たちの沈黙」のクラリスとレクターとして舞台設定を整え、籠城の緊張感の中、謎を解いていく。しかし、その対応には村重の望み?が、官兵衛の思惑が反映していく。
特に村重の追い込まれていく胸中が、非常にうまく描かれていて、舌を巻く思いだった。史実での村重は、直情型の武人と感じ、なぜ謀叛を犯したのか?官兵衛を土牢に監禁したのか?謎の部分もあったが、それも村重の揺れ動く心の内から納得いく返答をもらったように感じた。
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- 感想投稿日 : 2024年4月21日
- 読了日 : 2024年4月21日
- 本棚登録日 : 2024年4月21日
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