読み応えがあった上下巻「冷たい校舎の時は止まる」。精神世界とそれぞれの過去のストーリー、さらに最後には近い過去との往復もあり、齟齬が生まれてもおかしくない展開だったが、まったくそんなことはなく納得できる素晴らしいプロットだったと思う。
特に菅原の過去には涙が出てきて、これだけでひとつ小説ができてしまうほど。そんな過去のエピソードもちゃんと現在の関係に繋げていて脱帽。
筆者の作品全部読んだわけではないが、辻村深月の最高傑作だと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月25日
- 読了日 : 2023年11月25日
- 本棚登録日 : 2023年11月25日
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