冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

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  • 講談社 (2007年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (584ページ) / ISBN・EAN: 9784062758239

作品紹介・あらすじ

第31回メフィスト賞受賞作!
いとおしくなるほどの懐かしい記憶
「こんなことはいつか終わりになればいい」
――大丈夫、いつか、絶対に大人になれるから――

学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。

みんなの感想まとめ

物語は、失った大切な人への悲しみと、そこから前を向いて生きる力を描いています。登場人物たちの深い感情や成長が丁寧に掘り下げられ、特に友人同士の優しさや支え合いが印象的です。読み進める中で、登場人物たち...

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えて読後感はとても良かったです。
    辻村深月さんの小説で1番好きかも?と
    言われて読み始めましたが、
    あの人ならそうかもなぁと思いました。
    物語の中で大切な人がいなくなっての
    悲しみ、
    そんな中でも前を向いて生きていく為に
    必要だった友人の優しさ、
    自分自身の強さ、
    物語の中で
    自分の意識と関係ないところで、俺は
    人の事を支えたり
    きずつけたり、
    その両方をしてたんだなって思い知った。
    の所がそうなんだよなぁと響きました。
    本当に本人じゃないとわからなけど
    大切な人が大変な時は
    その人を大事に思い
    自分の出来る限りの優しさで
    向き合っていこうと思います。

    解説の川原さんも
    明るくて凄く好きな感じです!

    • まめたカチカチパスタさん
      こんばんは!
      村上マシュマロさん こちらこそ何時も
      沢山のイイネ ありがとうございます!

      村上マシュマロさんの本棚 凄いですね。
      多種多様...
      こんばんは!
      村上マシュマロさん こちらこそ何時も
      沢山のイイネ ありがとうございます!

      村上マシュマロさんの本棚 凄いですね。
      多種多様な本を読まれていて 
      私もそうしたいなぁと思っているんですが
      書店に行くと 好きな作家さんの所に
      直行しています。^_^

      村上マシュマロさんの レビューも優しい文章で
      何時も 楽しく読ませていただいております。

      どうか これからも 宜しくお願い致します。(^^)
      2025/01/25
    • 村上マシュマロさん
      まめたカチカチパスタさん。

      コメントの返信をありがとうございます。
      山積み積読状態を今年は少しずつでも解消していきたいと思います(笑)レビ...
      まめたカチカチパスタさん。

      コメントの返信をありがとうございます。
      山積み積読状態を今年は少しずつでも解消していきたいと思います(笑)レビューも少しずつでも自分なりに上達出来れば良いなぁと‥‥私欲張りですね(笑)

      こちらこそ改めてどうぞよろしくお願い致します。
      2025/01/26
    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      上巻読んだら下巻も読まなきゃね!
      「いいね」ありがとうございます。

      上巻読んだら下巻も読まなきゃね!
      2025/03/24
  • 長かったなー。ちょっと読んでて色んなところで苦しかったです。ストーリー的にもね。
    小説家デビューでこの作りは圧巻です。ただ、全体的に重い。
    自分にとっての納得の終わり方って何だろうと考えながら読み進めてましたが、正直納得の形ではありませんでした。ある種のファンタジー?ちょっと現実とかけ離れ過ぎていたのかな?良かったー!とはならなかったですねー。でも辻村先生は大好きなので、全然問題ないですよー!!

  • 後半も出だしはそこまでのスピード感を感じられない。

    主要人物を1人1人深く掘り下げる為、あと何人かはこれが続くのかなぁ。。。
    と若干の諦めモードで、読んでいた。。。


    下巻の後半戦になると、一気に物語が進み出す。
    え?え?えーーーーー????
    あー、これまでの長い長い話は全てここに持ってくるためのものかぁ!

    なかなか畳み掛けて伏線を回収してくるあたりは好みだった(^^)

    私は読みにくい本は名前を書き出して読んでいくことがあるのだが、それをやっていたら少し気づいた点があったな(笑)

    若い人にはそれなりに刺さりそうな本だが、少し私には若すぎる本だったかな(笑)

    しかし、この厚みには敬服した(*^ω^*)

    • あゆみりんさん
      こんばんは♪
      私も前に読みましたよ。

      なんで石像…?
      なしてホラー感をだす…?
      ( •́ - •̀ )

      最後まで読みましたけど、長かった...
      こんばんは♪
      私も前に読みましたよ。

      なんで石像…?
      なしてホラー感をだす…?
      ( •́ - •̀ )

      最後まで読みましたけど、長かったです(笑
      2023/04/09
    • bmakiさん
      あゆみりんさん

      そうなんですよね。。。
      ちょっとファンタジー、ちょっとホラー、ちょっとミステリでしょうかね。。。

      長く感じちゃ...
      あゆみりんさん

      そうなんですよね。。。
      ちょっとファンタジー、ちょっとホラー、ちょっとミステリでしょうかね。。。

      長く感じちゃいました(^^;;
      特に上巻。一生終わらないんじゃないかという不安感を感じてしまいました(^^;;

      最後は纏めてくれましたけど、もう少し短くても良かった感じでしたね(^_^;)
      長編好きの私でさえ、冗長かなぁ?と思ってしまいました(^^;;
      2023/04/10
  • ※オーディブルで読了

    下巻の失速感を幼い頃には感じていましたが、なんやかんや言って、アウトロみたいな余韻が残るくらいの書き方をされてたんだと、しみじみ思いました。

  • 二ヶ月前の自殺者の事を忘れてしまっていたクラスメイト達。
    その名前と この世界の創造者がようやくラストで明らかになっていく。
    第14章が、長いなと思っていたら、そこが大切ねって後でわかった。


    先日読んだ教室が永遠の眠り〜と描きたい世界観は似ているかな。こちらの方が古いけど。
    作中で過去の集団失踪の事件を語らせて、軽いホラーだろうけど、現実感を持たせようとしているのは面白いなって思う。
    高校から書き始め、かなりあたためた作品らしい。少し盛り込みすぎかなと思うけど、デビュー作だからね!メフィストだしね!
    クラスメイト達が良い子で、特に優秀な男子達は可愛いし、よしよし。

    • おびのりさん
      みんみんとレビューがほぼ同じで笑

      そうなんだよ。
      長いのよ。
      お悩み群像劇なのよ。
      みんみんとレビューがほぼ同じで笑

      そうなんだよ。
      長いのよ。
      お悩み群像劇なのよ。
      2024/03/17
    • おびのりさん
      土瓶さんの(上)で、感想は(下)でって書いてんのに、ほぼ 長いわで終わってるのよ。
      さすがっす。
      土瓶さんの(上)で、感想は(下)でって書いてんのに、ほぼ 長いわで終わってるのよ。
      さすがっす。
      2024/03/17
    • 土瓶さん
      ( ̄▽ ̄)ホメラレテナイヨネ
      ( ̄▽ ̄)ホメラレテナイヨネ
      2024/03/17
  • これがデビュー作だと思うと本当に辻村さんは尊敬してしまいます。
    結末が早く知りたすぎて下巻に入ると一気に本を読むスピードにアクセルがかかりまくりました。辻村さんは伏線を回収するのがとても上手くてたまりません!だから辻村さんの本は辞められないんですよね〜

    この本はミステリーで青春でちょっぴりホラーな本でした。

  • 辻村深月さん(1980~)の作品、ブクログ登録は8冊目になります。

    本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。

    ---引用開始

    学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてくださいー。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。第31回メフィスト賞受賞作。

    ---引用終了

  • 先が気になりすぎて一気読み!

    キャラクター1人1人がとても良いし、
    伏線の貼り方も見事!
    また、驚きの仕掛けもあり
    とても面白かった。

    それでも何より、1番良かったのは、
    著者がこの本をとても大切にしていることが
    すごくすごく伝わってきたこと。

    あー、終わらせたくないんだろうなぁという
    気持ちがめちゃくちゃ伝わってきました。
    読んでるこっちも、まだ終わらないで欲しいな
    と思わせてくれました。

    読んで良かった。

    • マメムさん
      初コメです。
      デビュー作で長編なのに一気読みしたくなる面白さですよね♪
      初コメです。
      デビュー作で長編なのに一気読みしたくなる面白さですよね♪
      2023/04/19
    • キョーさん
      本当そーですね!

      今、上巻の最初の方読み直して、
      改めて伏線の多さに驚いてます!
      デビュー作とは思えない笑
      本当そーですね!

      今、上巻の最初の方読み直して、
      改めて伏線の多さに驚いてます!
      デビュー作とは思えない笑
      2023/04/19
  • 上巻から気になりつつ、のめり込んでしまう。

    梨香の家庭事情に泣けてくる。
    特に下の妹の弓子が頭洗って欲しいって言い、梨香が早く帰ってくるから。その代わり、そろそろ一人でお風呂にはいる練習始めなさいよ。と言ってる辺りから弓子が大変なことになったところ。
    そして、菅原がひまわりの家でヒロのことで辛い思いをしたことなどは涙もの。


    梨香に景子、そして菅原といなくなり

    鷹野とそして最後に深月


    そうなのか、そうだったのかと。
    菅原は榊ね。

    高校生は、まばゆい青春ばかりではないことを改めて感じ、そして心理的なものが大きく影響する時期でもあるのだと思った。

    深くて怖くて複雑で物悲しい。



    話は変わるが、今日この本を読んだあとTVで「GTOリバイバル」を見た。
    もう26年経つのか…と。
    最後に鬼塚が言った言葉が印象に残る。
    「未来をあきらめてほしくないから」

    教師になりたいと梨香も菅原も言っていたな。




  • 超スローペースで突入した後半戦。時の止まった冷たい校舎 ホストの正体を思い出した後、血を流したマネキンへと姿を変え次々と消えてゆく人物達。
    直前で語られる各々の壮絶な過去と心境。

    確かに興味深い展開ではあるのですが、ダークファンタジー要素なのか人物心情描写メインなのかスポットとなる軸がよくわからず、姿勢が定まらないままダラダラと読み進めた印象。
    恐らくどちらもこの作品の醍醐味なのだろうとは思うが、非現実とリアルの混合バランスがあまり取れていないように感じた。

    個人的には前半にて登場人物たちの贔屓具合にキーパーソンがある程度纏まっていたので、気になるのはこれがどう裏切られるかと、「どう着地するのか」の行方のみ。
    一人一人丁寧に語られていく章は読み応えがあるが、設定と中身のギャップーコナンくん現象ーキャラが多いので感情移入もそこまで出来ず。。。
    深月ちゃんに至っては恵まれ過ぎたこの環境で何故そこまでメンヘラれるんだ...と1周回って嫌悪感を覚えてしまった。自分の心の狭さが恥ずかしい。

    という事でキャラに心を宿す事を諦め、物語の行方を見届ける、その一心で最後まで読み進めた。.....が、面白い程に裏切りは無く、やや無理矢理綺麗に収められた終章に読み終えた私の顔は
    ( ゚д゚)ポカーン

    ううーん、世界観が最後まで掴めなかった...つまり○○った皆はどうしてたのか ?タイムラグはどうどうなってるのか?血を流した原因は??時間が動き出した根本的な理由は??というか柔軟性半端無くないですか!?!? とまぁ「???」が止まらない。
    ーーーーーー

    やはり辻村深月作品は、心が優しくHappyを望む天使の様な方が読む作品なんだと痛感。ダークでイヤーなノンフィクションLove!マンは少し物足り無さを感じるだろう。ただ、この処女作から始まり長い年月を経て、私に紛れもない感動を与えてくれた「かがみの孤城」までのルーツを辿ってみたい気持ちは消えない。

    これから沢山の作品が楽しめると思うとオラワクワクすっぞが止まりません。

  • 読み応えがあった上下巻「冷たい校舎の時は止まる」。精神世界とそれぞれの過去のストーリー、さらに最後には近い過去との往復もあり、齟齬が生まれてもおかしくない展開だったが、まったくそんなことはなく納得できる素晴らしいプロットだったと思う。
    特に菅原の過去には涙が出てきて、これだけでひとつ小説ができてしまうほど。そんな過去のエピソードもちゃんと現在の関係に繋げていて脱帽。
    筆者の作品全部読んだわけではないが、辻村深月の最高傑作だと思う。

  • 菅原の名前がないことので、「読み飛ばした?」と、おもって何度も上巻では彼の名前を探したのだが、見つからなかった。このことにものすごく違和感があり、菅原と榊の繋がりを探しながら読んでしまう。そう考えているせいで、言葉がいろいろ引っかかってしまう。

    そして下巻の「HERO」を読んで、これは「ヒーロー」ではなくて「ヒロ?」と思い、上巻を読み直してみた。
    「彼(鷹野)の口から出た言葉、『菅原』の響きに一瞬耳慣れないものを感じ、…」

    「(菅原が)昨日までとは違う、(自分の)立場と目線。自分に決める権利など何もなく、しかし行かなくてはならないことだけを知っている-そう学校へ」
    「(菅原は)呼ばれたのが自分なのだという自覚が、ひどくゆるゆると頭に込み上げてくるのを感じる。」

    菅原の容姿の箇所では、「さっきから降る雪は傘を持たない自分の茶色い髪の上で落ちては消えていく。どうして俺は、傘を持っていないのだろか。片耳だけのピアスを人差し指で撫でながら、ぼんやりたそんなことを思った。」読み進めるに従い、榊の容姿が「菅原に似てない?読み間違い?」と、また、前のページに戻って、進みを繰り返していた。

    が、下巻の「HERO」で、確信に変わった!
    読み直しで見て、張られていた伏線の多さに「やられたなぁ。上巻でほぼストーリーが完結していた。。」と、思ってしまった。今回はストーリー負けしなかったかなぁと、少々鼻高さんになる。

    一方で、ストーリー以外にも、本作では高校生という未完成な大人の行動、そして成熟している子供の心理が詳細に描写されており、自分の高校時代の感情や思考を回想した。
    当時の幼い自分、それでいて大人に見せようと粋がる自分とダブるところも多かった。

    そんな中で2020年の小中高生が自殺者数が過去最多の479人であったニュースをみた。自殺の原因・動機では、「進路に関する悩み」「学業不振」、「親子関係の不和」のようで、「いじめ」で亡くなるニュースがクローズアップされるので多いいのかと思いきや、学業や進路など学生ならではの理由が主であることが今更ながら、未然に防げる理由のように感じ残念に思う。
    本作のテーマとは異なっていたが、作品の展開に学生の「自殺」があげられることに驚きもなく読めることに落胆する。

  • 登場人物一人一人の性格が分かるのも、全員に物語があるからだと思いました。
    誰しも過去を背負って(乗り越えて)生きているのだと感じました。
    困難な出来事でも、そばに支えてくれる人がいることで乗り越えることができる。
    友情、愛情の大切さが心に沁みました。
    (ちょっと長く感じてしまった…。)

  • 面白かったです。20年程前の辻村氏デビュー作。上下巻合わせて1200ページ弱の長編でしたが、そこそこ時間はかかったものの、ダレることなく読了出来ました。しかしすごいデビュー作品だなと驚きます。内容としては、高校生8人がとある人物の自殺をキッカケに、とある人物の意識の中に放り込まれてしまうという設定で、それは誰の意識の中なのか?この世界を作った(ホスト)は誰なのか?一体何の為に?そもそも自殺したのは誰だっけ?この8人の誰かかも?どうすれば現実世界に帰れるの?と、、、謎多き展開が続いていきます。あと結構怖い!怖かった!
    実は自殺者かもしれないメンバー内でのホスト探しという点で、綾辻作品のanotherを少し想起させる印象はありましたが、設定や登場人物も緻密によく作られており、ミステリーでもあり、ホラーでもあり、とにかくその不思議な世界観がわかりやすく描かれていてとても読みやすかったです。ちょっと長いけどよく出来た作品だと思いました。辻村作品まだまだ未読が多いので、読んでいきたいと思います。

  • ちょっと怖い。犯人(ホスト)は分からなくて、わかったときにはああーっ!となった。
    凄く面白い本だった。

  • 小学校の時に読んだ綾辻行人の十角館の殺人に影響を受けたらしいが辻村さん同じ講談社文庫、7人の学生含め同じような土俵でデビュー作勝負したかったのではないか…綾辻さん的にも最高のオマージュ作品かと思う…
    シチュエーションは似ているけど内容は似て非なり…で7人の人物背の説明がしっかりされており、それぞれ現在を形成する様々なエピソードを踏まえて書かれており感情移入しやすくなっている…
    本当によく構成された作品だなと…自分自身何も考えず過ごした高校時代だけどみんな少なからず闇を抱えていたのかな…なんて懐かしく思い出してみた…

  • 上下巻合わせて1000pをゆうに超えるこのボリューム…!毎晩寝る前に夢中になって読んだ。随分と長く、雪景色に囲まれたあの校舎で、あの8人と過ごしていた気がする。

    本を開いていないときも、この作品の世界で生きる彼らのことを考えていた。彼らはどうなるのだろう?分からないことだらけできっと不安で堪らないだろうな…最後まで仲良くやっていけるんだろうか?と。
    自分の日常生活のなかでふとした瞬間に、物語の世界に引き戻される。辻村作品はそういう強い引力があるように思う。

    本作はホラーというかダークファンタジーというか、そういう分類にあたるのだろう。私はホラー要素が苦手なため、読んだことを少し後悔した場面も笑 それでも彼らの行く末が気になって気になって、最後まで止まらなかった。

    「かがみの孤城」の元となった作品らしいけれど、私は読みながら「スロウハイツの神様」を思い出した。どちらも、未熟さも多分にある人たちの群青劇。登場人物一人ひとりの心情にグッと入り込んで物語が繋がれていく。たとえ自分のなかにない考えを持つ人物であっても、物語とともにその心情を追っていくと痛いほど気持ちが入ってしまうからすごい。
    本作は特に充と菅原の話に心が痛んだが、とてもよかった。

    辻村さんが高校生のときにこの作品を書き上げたってすごすぎるなぁ。冗長で回りくどく感じる部分があったり、登場人物が怖がる場面なのになぜかユニークに感じてしまう描写もあったが、それを差し引いても圧倒的な構成だった。

    今月は「かがみの孤城」と「冷たい校舎の時は止まる」、辻村作品を4冊も読めたので大満足!

  • 長い物語でしたー描写が細かい細かい…しかしまさかの自殺者ではありましたが動機が今ひとつアタシには理解不能でした『なんで?』って感じですかね!
    しかし長過ぎて細か過ぎて集中力不足になる作品という印象で、同著者の『かがみの孤城』は一気読み出来たのですが、そこはデビュー作の違いでしょうかね。

  • 青春 ファンタジー すこしホラー
    このすこしホラーが思いの外ゾワっとし、夜、電気をつけるはめに。笑
    ファンタジーなのですが、登場人物たちの思春期の心理描写は重くリアル。菅原エピソード、充エピソード、景子エピソードが特に好きでした。
    ラスト、自殺したのは誰?のみに思考を使っていたので、唐突のもう一つの仕掛けには驚きでした。デビュー作、練りに練られたのだなー。はやく全ての作品を読みたい作家さんです★

    • マメムさん
      初コメです。
      私のお気に入りは菅原エピソードです♪
      初コメです。
      私のお気に入りは菅原エピソードです♪
      2023/08/22
  • 冷たい校舎の中で、彼らと一緒に過ごしたことを、最後のページをめくったその後も、辻村深月さんの名前を見る度に思い出すだろうな、そんな風に強く感じたとても印象深い作品でした。

    降りやむことのない雪に包まれた無機質な学校に閉じ込められた8名。そして時が止まる瞬間が繰り返し訪れ、時間が経てばたつほどに不気味さが増してゆく校舎の中。下巻になっても上巻の世界感は変わらず凍え切った物語は続きます。上巻で繰り返し繰り返し語られる出来事について、下巻では、それぞれの人物にスポットライトが当てられていきました。彼らへの理解がどんどん深まっていきます。そんな中で一人のストーリーにだけ沸き起こる違和感。どう考えても全体のストーリーから浮いた世界感。一つの世界感を別にもったストーリーが展開されてしまう異物感。せっかくのこの凍え切った一種夢のような世界が、違う世界感に書き換えられてしまうんじゃないか。読んでいてとてもストレスを感じたその一人に関わるストーリー。まさか、それが終局を切り開く段への布石だったとは思いもよりませんでした。複層の異なる世界感が一つに繋がれる瞬間。読後に全てがわかった上で、それらを思い出すとそこには全く違うものが見えてくる気がしました。

    肌で感じる季節感、耳で感じる音の世界、そして目で見える光の明暗、そういったものを上手く対比させて現実世界と時が止まった世界を感覚的に理解できたのもこの物語の世界に心地よく浸っていける土台となっていたように思います。

    上下巻含めて1200ページの作品。時間をかけても読んでよかった、もっと浸っていたかった。そう感じさせてくれた作品でした。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。
2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。23年に発表された『この夏の星を見る』は映画化された。
そのほか『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』『噓つきジェンガ』など著書多数。

辻村深月の作品

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